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『 平和への詩 』


    ☆ 泥沼に 汚れなく咲く 蓮のよう
                浄き心根 人は持てじか


= 真の平和 =

平和を愛さないものはいない

戦争を憎まないものもいない

善を喜ばないものはいない

悪を哀しまないものもいない

しかし、平和はほど遠い・・・


人類太古の昔より

善を為すべく悪を厭い

平和を求めて戦争を憎み

為しつ求めつやってきた

しかし、平和はまだ遠い・・・


人類が、平和を求めて旅立って

どれほど時が経ったのか

五千年、否々もっと経つだろう

しかし、平和は訪れない・・・


思想、教育、権威や武力

道徳、正義、愛や慈悲

叡智の限りに手を尽くし

それでも、平和は掴めない・・・


平和はいったい何処にある

善はいったい何処にある

平和はいったい何なのか

善とはいったい何なのか


求めても得られない

探しても見つからない

待っていては訪れない

いったい、どうすれば良いのやら・・・


求めることが間違いか

探すことが無理なのか


或る人は言う

「戦争を無くすことが平和だ」と

「悪を糾すことが善だ」とも

また、或る人は言う

「人間は生来悪である」と

またまた、或る人は言う

「人間は善なる存在だ」と

いったい、どれが真実なのか


何かが間違っている

何かを人間は忘れている

しかし目的は知っている

だが目的地は誰も知らない

だから辿り着かないのだ


「戦争と平和」 「善と悪」

「愛と憎しみ」 「喜びと悲しみ」

これらはいったい何なのか


それらはすべて対立だ

それらはすべて是非なのだ

それらはすべてが価値観だ

それらはすべて相対で

故に絶対ではあり得ない

すべてが心の所産である


いま一つ、確かなことがある

自然を措いて地球はなく

地球を措いて環境なく

環境を措いては、また人類もなく

まして、心を措いては人間ではない


今や人類と地球の運命は

その人間の心に懸っている


個の幸せは全あってのもの

全の幸せは個あってのもの

互いに依存し合っている


人類を滅ぼすものは、核でも戦争でもない

人類を救えるものは、科学でも宗教でもない

それらは人類個々の心に懸っている


平和は叫んでも訪れず

平和は求めても得られない

平和は個々の認識の外になく

心の実践以外には得られない


外に求めつ何かに頼り

是非や善悪・相対の

これらの一つの立場に立つ限り

真の平和は在り得ない


「戦争と平和」は裏返し

「善と悪」も裏返し

表裏は常に一体で

一方だけの存在はない

それ故、平和は訪れない


己だけの平和はあり得ない

人類だけの平和もあり得ない

何かの為だけの平和もあり得ない

すべての存在の為の平和しかあり得ない

これこそが真実・真理なのだから・・・。

 
  『嫌うべきものはなく 好むべきものもない

   来るものは拒まず 去るものは追わず

   是とすることはなく 非とすることもない』


この真理の認識と実践を措いて「真の平和」を得る道はない


☆ 世の中に 善きも悪しきも なかりけり     
               非とする心 悪のはじまり


                        −守道ー